ニキビの原因というと、一般的には、
毛穴が角質で塞がれて、毛穴の中に皮脂が溜まり、そこに ニキビ菌(アクネ菌)が増殖して、ニキビになる
…という風に説明されますよね
だから、ニキビ用の化粧品は、
- ニキビ菌(アクネ菌)をやっつけるために、殺菌効果がある
- 毛穴を塞ぐ角質を取り除くために、ピーリング効果のある
このどちらか、もしくは、両方の効果を持っている化粧品が多いです
ニキビ用化粧品は、殺菌かピーリング
どんなニキビ用化粧品も、基本的には殺菌かピーリングで、ニキビを予防するものなので、
殺菌でもピーリングでも治らないタイプのニキビの場合は、どんなに多くのニキビ用化粧品を試そうと、ニキビが治ることはありません
化粧品ジプシーして、いろいろ試してるつもりでも、結局は 殺菌とピーリングしか試せていないんですよね
実は、こういう人って、とても多いです(ニキビに限らず、他の悩みでも)
昔の私もそうでした。いろいろ試してるつもりでも、結局は、メーカーやブランドが違うだけで、仕組みが同じものばかり試してるんですよね
効果なかったものを何度も試したって、そりゃ良くなるはずない(^_^;)
今なら笑い話だけど、必死で試してる当時は「こんなに試してるのに!」って思ってました。…そりゃ、同じことばっかり試してるから…なんだけど(笑)
ニキビ用化粧品が、殺菌とピーリングばっかりなのは仕方ない
ニキビ用化粧品が殺菌とピーリングばっかりなのは、別にメーカーに悪意があるわけじゃなくて、
「ニキビを予防する」と表記するためには、法的に「ニキビを予防するとアピールしてもいいですよ」と定められた成分を使わなきゃいけないから、どうしても殺菌とピーリングになってしまうんです
ニキビ用化粧品は、軽いニキビにちょっと困ってる人用
個人的な考えですが、ニキビ用化粧品は、ひどいニキビに悩む人用ではないです
ニキビ用化粧品は、普段はあんまりニキビ出来ない人が、生理前とかニキビが出来やすくなる時期や、「(原因は不明だけど) なんかニキビ出来ちゃった」という時に使うと効果があるもの…と思っています
そして、ニキビが治ったら使うのを止めるのが、正しい使い方です。もちろん、効果がなくてニキビが治らない場合も使うのを止めてください。
ニキビが治ったにせよ、治らないにせよ、ニキビ用化粧品を使い続けると、新たな肌トラブルを招くことになります
殺菌でもピーリングでもない(ニキビ用)化粧品
ニキビに用いられる化粧品の中で、殺菌でもピーリングでもないのが、ビタミンC(誘導体)の化粧品です
ビタミンCだけでは「ニキビを予防する」とアピールできないので、はっきりニキビ用として販売されてるケースは少ないです。グリチルリチン酸2Kを配合して「(ニキビによる)炎症を抑える」とアピールするのがギリギリかと思います
効果があるのに、アピールできないという事情を抱えてるビタミンCですが、クリニックでもニキビ治療に選ばれるくらいですから、効果はあります
ビタミンCには皮脂を抑える効果があるので、皮脂を抑えることで、ニキビを防ごうというアプローチですね
また、ビタミンCは抗酸化成分でもあるので、皮脂の酸化を防ぎ、酸化した皮脂による刺激からも肌を守れます(酸化した皮脂による刺激でニキビができる事もあるそうなので)
ビタミンCは多機能な成分なので、ニキビに悩む人にも、別にニキビに悩んでいない人にも、おすすめです
ニキビに話を戻すと、ビタミンCは皮脂を抑えたり、皮脂が酸化するのを防いだりしてくれますが、ニキビの原因が他にある場合は、当然ニキビは治りません
私はビタミンC配合の化粧水を販売してたので、それを使った方々の実際の声をまとめると、
ビタミンC配合の化粧品を使うと、ニキビが治るのは早くなりますが、ひどいニキビに悩んでる人のニキビができなくなる事は、稀だと思います
でも、殺菌やピーリングのように、肌に負担をかけることはないので、使い続けても大丈夫です
化粧品の限界
そこまでニキビがひどくない人には効果があるけど、ひどいニキビで悩んでる人には、そんなに効果がない…というのは、ビタミンCを含めたニキビ用化粧品の特徴と言っていいと思います
別の言い方をすると、化粧品の限界かな?
化粧品って、薬ほど効果があるものではないから(化粧品は、薬ほどの効果があってはいけない)
それなら、「薬」に分類されるものを使えばいいか?病院(皮膚科)に行けばいいのか?というと、そうとも限らないんんですけどね(^_^;)
病院(皮膚科)の場合、ニキビへの力の入れ方が、病院によって様々で「(ニキビなんて大したことないのにな)薬を出しとけばいいでしょ」的な対応をされるところもありますし、
ニキビ治療に力を入れているところでも、結局 手法はピーリング(病院でしかできない強いピーリング)や殺菌なので、化粧品より強い成分になるだけで、やってる事は変わらないし、強くなる分、より注意が必要になる…という側面もあります
病院でのニキビ治療について書き始めると長くなるから、今日はここまで~